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菓子旅 [kashi-TABI] kashi-kashi.com special世界中のハッピースイーツライフを探して旅するkashi-kashi.comのスペシャル企画「カシタビ」

#02 ITALY
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カシタビ #02 富田佐奈栄先生と行く、カフェ&スイーツ イタリアの旅

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菓子工房で伝統菓子作りを見学!

ガッビアーノの店頭。外観はとってもシンプル。

Italy - 7th day #02菓子旅7日目の様子 ダイジェストはこちら

あれこれ目移りしそうな「ガッビアーノ」

ツアー・メンバーが訪れたのはポンペイにある人気パスティッチェリア、「ガッビアーノ」。サルヴァトーレ・ガッビアーノさんが1994年に創業した菓子工房です。「人生でより多くのドルチェをあなたに作ってあげるのが、私たちの目的」というこの工房のモットー通り、店内には美しくデコレーションされたドルチェに焼き菓子、チョコレート、ジェラートなどがずらり! 手作りの製法や技術へのこだわりはもちろん、最良の原料を入手することにも常に努力を惜しまず、ガッビアーノさんは、お菓子の原料にするカカオの産地の視察で南米に出かけていて、残念ながらお留守。でも、ナポリの伝統菓子の作り方は、しっかり見せてもらえました。そしてもちろん試食も♪

中に入るとドルチェにジェラート、チョコレートなどスイーツがずらり。あれもこれも食べてみたい!
美しいケーキたちを、しっかり撮影。ドルチェやジェラートの大きなメニューが店内の壁に掲げられていました。
何のジェラートかわかるように、食材がのっています。丸ごとのバナナにちょっとびっくり。
苺やチョコレートなどのジェラートが小さいコーンに入ってショーケースに。大型のケーキもいろいろ並んでいました。これはシンプルながら、デコレーションされた飴が繊細!パイにシュークリーム、そしてシチリアのお菓子カッサータの小型、カッサティーナ。
フルーツとクリームを添えたババや、チョコレートをかけたスフォリアテッレもあります。グリーンのピスタチオナッツと色を合わせて、スポンジがきれいな淡いグリーンのケーキです。デリツィア・リモーネ発見! ソレント生まれのケーキで、特産のリキュール、リモンチェッロを使っています。
サックサク! の「スフォリアテッラ」

スフォリアテッラは何層にも重なったパイ生地でできた、貝殻のような形のお菓子。その昔は、ナポリにほど近いアマルフィ海岸、コンカ・デイ・マリーニのサンタローザ修道院の修道女によって作られ、その製法は門外不出とされていたとか。それが200年ほど前に修道院から持ち出され、その後、ナポリのパスティッチェリアで発展し、現在の形になったのだそうです。サクサク、パリパリの皮と、ねっとりもっちりした中身のハーモニーが最高です!

スフォリアテッラ

これがスフォリアテッラ。「スフォリア(Sfoglia)」は「箔」、「薄片」を意味します。
【材料】

<生地>
小麦粉

ラード
<中身>
水…3リットル
セモリナ粉…1kg
リコッタ・チーズ…4kg
砂糖…1kg
卵…1kg(殻を除く重さ。大きさによるが25個前後)
オレンジピール…600g

【作り方】
  • 小麦粉と水をよく練り、薄くのばせるように柔らかい生地を作ります。配合は内緒、というか、その日の湿度などによっても水分が変わってくるので、「カン」とのこと。生地はしばらく冷蔵庫で休ませてから、器械(パスタマシンのような道具)に何度もかけて、うすく伸ばします。
  • 生地の表面にラードを塗りながら、端からきつく巻いていき、太い棒状にします。これを冷蔵庫に入れ、一日休ませます。
  • 中身を作ります。鍋に水を入れて沸かし、セモリナ粉を入れてよく混ぜ、焦げないように弱火でかき混ぜながらよく煮て、火を通します。
  • 冷めてから冷蔵庫に入れて1日休ませ、リコッタ・チーズ、砂糖、卵、刻んだオレンジピールを入れてよく混ぜ、詰め物は完成。
  • 2を引っ張って細長い棒状(小さい スフォリアテッラなら直径4〜5センチ程度)にして、厚さ1〜2センチ程度の輪切りにします。
  • ラードをつけた指で5の中心を押しながら生地をずらし、くぼませてカップ状にして4を入れ、口を閉じ形を整えます。
  • 220度のオーブンで小さいものは15分、大きなものは20分程焼きます。粗熱がとれたら粉砂糖を振って完成。

※こちらでは詳しい配合は内緒だったので、後でちょっと調べてみました。生地には、強力粉、薄力粉を合わせて使い、薄くのばすため、コシを出すために少量の塩を加えるレシピが多いです。また、生地に蜂蜜を加えているものもありました。詰め物にはシナモン・パウダーで香り付けすることも多いようです。

こんな感じで生地を巻いていきます。普通のパイのように織り込むのではなく、巻いて層が作られているのでした。この道40年の菓子職人のアンジェロさん。焼き上げる前のスフォリアテッラを持って、「どうだい、うまいよ!」と得意そう。試食させてもらったスフォリアテッラは、まだ温かい焼きたてです。サックサクで、お、おいしい!
スフォリアテッラにチョコレートがかかったタイプ。
ふわっとジューシーな「ババ」

「ババ」は、バターたっぷりのリッチな生地をイーストで発酵させて焼き上げ、ラムやリモンチェッロなどのお酒をきかせたシロップを浸み込ませたお菓子。フランスの「サバラン」に似ています。18世紀にポーランド王スタニスラオ一世が考案、愛読していた千夜一夜物語の登場人物にちなんで「アリババ」と名付け、フランスに伝わって「サバラン」に、ナポリに伝わって「ババ」となったと言われています。「ガッビアーノ」のババを食べたら、ふわっとやわらかく、口の中にじんわりとシロップが染み出し、ほど良いラムの香り。大きさもちょうど良く、何個でもいけちゃいそうでした!

ババ

【材料】

<生地>
小麦粉…1kg
砂糖…100g
塩少々
バター…900g
生イースト…40g
卵…15個
<シロップ>
砂糖…500g
水…1リットル
ラム適宜

【作り方】
  • 生地の材料を混ぜてよくこねます。卵だけは一度に全部入れず、こねながら、少しずつ加えていきます。この分量の場合、こね時間はミキシングマシンで10分ほど。
  • バター(分量外)を塗った型に、型の半分ほどの生地を入れます。
  • 30分(夏場)〜1時間(冬場)ほどかけて、型いっぱいになるまで発酵させます。
  • 210度のオーブンで、基本のきのこ型のものなら15分ほど焼きます。
  • シロップを作り、焼き上がったババを漬け込んで、シロップを中までしみこませれば完成。

※小麦粉は、「アメリカ産のもちもちした食感になるもの」を使っているとのことでした。日本で作る時は強力粉がよいでしょう。

ミキシングマシンで生地をこねていきます。よくこねることでグルテンができ、きめ細かい生地に。さすが職人、型に手で生地を投げ入れます。粘り気の強い生地なので、素手のほうが手早くできそう。甘いババにさらにチョコレートクリーム。イタリアの人には、いっそう甘くするのが、より「ブォーノ(美味)!」なのかも。

【DATA】

■Gabbiano(ガッビアーノ)

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