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菓子旅 [kashi-TABI] kashi-kashi.com special世界中のハッピースイーツライフを探して旅するkashi-kashi.comのスペシャル企画「カシタビ」

#02 ITALY
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カシタビ #02 富田佐奈栄先生と行く、カフェ&スイーツ イタリアの旅

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モッツァレラチーズ作りを見学

周囲は何の変哲もない郊外の一角。でも看板のかかった門を一歩入ると、そこはちょっとした別世界です。

Italy - 6th day #03菓子旅6日目の様子 ダイジェストはこちら

農園の環境を生かしたアグリ・ツーリズモ

専用バスで約40分で到着したポンペイのアグリ・ツーリズモ施設、「ヴィヴィ・ナトゥーラ」。そこでは明るく晴れた空のもと、広々とした庭と農園が広がり、噴水では子供たちが遊んでいました。オーナーのフランコ・サンソーネさんのおじいさんが昔から住んでいた農園を、1997年に現在のようなアグリ・ツーリズモの施設にしたもので、一般の旅行者も受け入れるとともに、小学校の生徒などにカンパーニャ州特産の産物を教える場にもなっているのです。広い敷地の中、プールや東屋のある庭の奥には、果樹園が広がり、畑ではじゃがいもやトウモロコシが育ち、ろばや馬、豚や鶏など、家畜たちも飼われています。頭上からは小鳥の鳴き声、空気はかすかに花の香を含み、ここでは時間さえゆったりと流れていくようです。

こんな大きなプールもあります。気温の高い日だったので、水が気持ちよく冷たそうに見えました。建物の中も素敵。宿泊もでき、滞在してカンパーニアの農場の生活の魅力に触れることもできます。
桃もそろそろ実りの季節。マチェドニアなどのドルチェの材料になりますね。たわわに実るレモン。レモンを使ったお酒やドルチェもカンパーニャの名物です。富田先生がオーナーのフランコさんに、今日の見学でお世話になるごあいさつ。
「ほらジャガイモができているよ」とフランコさんが見せてくれました。ツアー・メンバーも思わず真似して掘ってみちゃいました。何と、こしょうの木もありました。スパイスまで自家栽培。
陶芸家の手並みにほれぼれ

ここでは、食べ物だけでなく地元の工芸品も子供たちに見せているということで、ツアーメンバーが訪れた時はちょうど、アマルフィ海岸のヴィエテリという陶器の産地から陶器職人さんが来ていました。そこで、チーズ作りの見学の前に、その製作デモンストレーションを見せて頂きました。粘土の塊が器に姿を変えていくのを目の当たりにし、鮮やかな手並みに、思わず見惚れます。

ものの10分足らずで、ローマ時代から続く伝統的な形のワインピッチャーを作ってくれました。ヴィエテリの陶器は果物や海の幸などのデコレーションが特徴。その上に、黄色、オレンジ、ライトブルーなどで絵付けするそうです。
できたてのモッツアレラチーズに感激!

そして、お次はいよいよモッツァレラチーズ作りの見学。モッツァレラは、カンパーニャ州のナポリを中心とする地域が産地で、原料は水牛の乳。ただ、最近は水牛が減り、また他の地域でも作られるようになり、牛乳で作られたものも多く出回っています。でも、牛乳は水牛の乳より乳脂肪分が低いため、どうしても水っぽい味になるそう。そして、モッツァレラは熟成しないフレッシュなチーズで、鮮度が命。水牛を使ったできたてのモッツァレラこそ本物の味、ということで、期待は高まります。

チーズ作りの道具と材料を携えたチーズ職人さんがやってきて、その一部始終を見せてくれました。できあがって、そのモツァレラを試食させてもらったら、歯に心地よい弾力があって、クリーミーでありながらさっぱり。「鮮度が大切」と言われることをなるほど!と納得するおいしさでした。

1.温めた水牛の乳にレンネット(子牛の第4胃などからとった凝乳酵素)を入れてよく混ぜます。それを3、4時間置くと、ゆるく固まってきます。2.固まったもの(カード)を小さく砕いてから漉して液状の乳清(ホエー)を抜き、塩を加えます。3.そこに熱湯も入れて、よくかき混ぜます。
4.さらに手でよくこねます。熱いので冷水で手を冷やしながらこねていくと、粘りとつやがでてきます。5.こね上がったら丸めてボール状にして、薄い塩水の中へ。6.これで出来上がりです。
おまけ.三つ編み、カッチョカバロ型など、様々に形作ることが可能。子豚の形も作れちゃいます。

また、同じ材料からカチョッタ、リコッタもできます。カード(固まった水牛の乳)をこねずに、少しの塩を加えて型に詰め、水を切ればカチョッタの出来上がり。カチョッタは農場チーズの総称で、こういうフレッシュなのも、熟成させるタイプもあるそうです。

一方リコッタは、抜いた液体、ホエーのほうを使います。ホエーには、レンネットで固めきれない水溶性たんぱく質が含まれています。そこでホエーを90度ほどに加熱し、たんぱく質を熱で固まらせて作るのがリコッタ(ホエーに新たに牛乳や生クリームを加えて作ることもあります)。乳糖が多いのでほのかに甘く、お菓子によく使われて、スフォリアテッレ、カンノーリなどになくてはならないチーズです。

小さな水切り容器につめられたカチョッタ。練っていないので、ほろほろ崩れる口当たりです。皆、目の前でみるみるできていくチーズに、「へー、こうやって作るの」と興味津々でした。
できたてのチーズでランチ

見学の後はランチ。さっき作った鮮度抜群のチーズが、生ハムやオリーブと一緒に盛られ、ともに味わうのはこの土地でできたワイン。本当の贅沢はこんな食卓かもしれないと感動していたら、さらに大きなピッツアも運ばれて来るではありませんか! 感動して胸いっぱいになったばかりでなく、おなかもきちきちにいっぱいになり、南イタリアの食の豊かさを体感したランチでした。

ランチはこんな東屋で。イタリアの人は屋外の食事が好きですが、こういう空間があるとそれも当然ですね。
生ハムにフレッシュトマトのクロスティーニ、出来立てのチーズの盛り合わせ。前菜に加えて、マリナーラとマルゲリータの焼き立てピッツァも登場!
食事した東屋のそばには、大きな桑の木もありました。フランコさんが桑の実をとってくれました。ランチのドルチェはこれ?ランチを終えて記念撮影。こちらのペットの犬も人懐こく寄ってきて、写真に仲間入りです。

【DATA】

■Vivi Natura(ヴィヴィ・ナトゥーラ)

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