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菓子旅 [kashi-TABI] kashi-kashi.com special世界中のハッピースイーツライフを探して旅するkashi-kashi.comのスペシャル企画「カシタビ」

#02 ITALY
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カシタビ #02 富田佐奈栄先生と行く、カフェ&スイーツ イタリアの旅

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絶品トスカーナ料理を自分で作る!

高台のカステロ・ヴィッキオ・マッジョからは、なだらかな起伏の丘にぶどう畑が広がる風景が見渡せます。トスカーナを象徴する糸杉の、細くとがった姿も見えます。

France - 4th day #01菓子旅2日目の様子 ダイジェストはこちら

キャンティの古城で料理体験

今回ツアー・メンバーが訪れた「カステロ・ヴィッキオ・マッジョ」はアグリツーリズモの施設。「アグリ」は「Agricultura (アグリクルトゥーラ)」のことで「農業」、「ツーリズモ(turismo)」は「観光」、すなわち農場が営む観光施設のことで、日本語にすれば「農家民宿」という感じですが、その言葉のイメージにそぐわない、とても贅沢な場所。130ヘクタール以上の敷地に、優美なイタリア式庭園や広大なワイナリーがあり、その中に建つ14世紀に建てられた古城が、ホテルやレストランになっています。ここで収穫された農産物やワインで訪れる旅行者をもてなし、キャンティの土地の恵みを味わわせてくれるのです。

大きな館で、建物が中庭を取り囲む造りになっています。この城の起源は14世紀にさかのぼり、レオナルド・ダ・ヴィンチがモナリザを描いている時期にここに滞在していたという説も。館の一角に、城主家族だけが使っていたプライベートな礼拝堂があります。ここで働いていた人たちのためには、また別な礼拝堂が設けられていました。館の中に入ったら、トスカーナの野山に自生するエニシダがいけられていました。自然なアレンジメントが素敵なので早速パチリ。
実はフランス料理のルーツ?

さて、フィレンツェが州都であるここトスカーナ州の郷土料理は、実はフランス料理のルーツともいわれています。16世紀、カトリーヌ・ド・メディチが後のフランス王アンリ二世に嫁いだ時、当時のフランスでは知られていなかった数々の調理法を伝え、それが現在のフランス料理に欠かせないものとなっているから。とはいえ、かしこまった宮廷料理? なんてことはなく、トスカーナ料理の基本は家庭料理。食材の良さを生かした素朴でシンプルなものが多いのが特徴。私たちがこの日、お料理の先生のアントニアさんから習ったのも、自分でも作ってみたくなるものばかりでした。

ご兄弟が結婚して沖縄にいるというアントニアさん。沖縄を訪れトスカーナ料理を作り、たくさんの人に食べてもらったことがあるとか。今日の料理の材料に使うハーブは菜園からの摘みたてです。思わずかいでみたら素晴らしい香り。こういうところにもトスカーナの食の豊かさが。ツアー・メンバーは皆お料理好き。実習には自然と熱が入り、説明を聞く表情も真剣そのもの。
和気あいあいと楽しみながら、ポイントはきっちり記録。写真があると、自分で作るときもとても参考になります。

田舎風クロスティーニ CROSTINI ALLA CONTADINA

トスカーナ地方でよく食べられる、鶏レバー・ペーストをのせたカナッペ。フィレンツェ名物でもあり、「クロスティーニ・ディ・フェーガト(フェガティーニ)」ともいわれます。キャンティの稀少なデザートワイン、ヴィン・サントをたっぷり使っているのが贅沢!

【材料】(10人分くらい)

チキンレバー…300g ケッパー…40g※
※ケッパーがない場合はレモン汁で代用してもOK。分量は好みの酸味に。
アンチョビペースト…5g
レッドオニオン…1個
ヴィン・サント…カップ1/2〜1
オリーブオイル、塩、こしょう、パン(バゲットなど)の薄切り

【作り方】
  • レッドオニオンをみじん切りにして、オリーブオイルをひいたフライパンで炒め、そこに流水で血抜きした鶏レバーを筋を取って細かく切って加え、炒めます。
  • レバーの表面が焼けたらヴィン・サントを入れ、ふたをせずにレバーにさらに火を通します。
  • 塩、こしょう、ケッパー、アンチョビペーストを加えて味を整えます(レバーの苦みが強ければ、隠し味にバターを加えるとまろやかに)。
  • 3をフードプロセッサーにかけてなめらかなペースト状にして、薄切りのパンにのせます。

※1人分の分量やパンの枚数はコースのその他の料理とのバランスで調整を。

チキンレバーを炒めるときは、ヴィン・サントを入れてからも絶対にふたをしてはいけないとのこと。レバーのくさみをとばしていくため。「ヴィン・サント」は収穫したぶどうをそのまま絞らず、一定期間干して水分を蒸発させ、糖度が高まったものを絞り、熟成させて作ります。

ポテトとチーズ詰めラビオリ RAVIOLI MUGELLESI

とても古くから作られているという伝統的な詰め物を入れたラビオリ。卵を使ったパスタ(麺)はぜいたくで、お祝いの日の料理だったそう。中身が繊細な風味なので、シンプルなバターのソースをからめます。

【材料】(6人分くらい)

<パスタ>
硬質小麦粉…200g※
00粉…200g※
卵…6個
塩、オリーブオイル
<詰め物>
じゃがいも…500g
トマトぺースト…大さじ2
おろしたパルミジャーノ・チーズ…大さじ1
にんにく、イタリアンパセリ、オリーブオイル、塩、黒こしょう、ナツメグ
<ソース>
バター…50g
セージ、こしょう

※小麦には硬質小麦と軟質小麦があり、一般に硬質小麦から強力粉、軟質小麦から薄力粉が作られます。パスタに使われるデュラム・セモリナが硬質小麦粉。日本でもデパートや専門食材店などで入手できます。「00粉」は軟質小麦の粉で、薄力粉でOK。ちなみに、00(ゼロゼロ)は挽き方の細かさを表す番号で、細かい方から「00」、「0」、「1」、「2」などがあります。

【作り方】
  • まずパスタを作ります。平らな台の上で粉を合わせて山にし、真中をくぼめて卵を入れ、塩一つまみ、オリーブオイル少々を加えて、周りから粉を崩しながら卵と混ぜます。
  • 生地がまとまったら、表面につやが出てくるまでこねて、なめらかに丸めます。
  • 乾燥しないようにビニール袋などに入れ、涼しいところ(夏場なら冷蔵庫)で1時間ほど寝かせます。
  • その間に詰め物を作ります。じゃがいもは丸ごとゆでて皮をむき、つぶしてマッシュします。
  • にんにくとイタリアンパセリをみじん切りにしてオリーブオイルで炒め、トマトペーストを加えます。
  • マッシュしたじゃがいもに5とパルミジャーノ・チーズ、塩、黒こしょう、ナツメグを入れて味を調えます。
  • 寝かせておいたパスタの生地を扱いやすい分量に分け、打ち粉を振り、パスタマシンに4、5回通して、薄く伸ばします(作業しないほうのパスタは乾燥しないようにラップに包んでおきます)。
  • 打ち粉をふった台にのせ、ふちを切って一定の幅の2枚の帯状のパスタを作り、1枚のパスタに等間隔で詰め物をのせ、もう1枚のパスタを上からかぶせます。
  • 詰め物の上下左右を指で押し付けて2枚を密着させてから、詰め物1つ分ずつに切り分けます。
  • ふちにフォークを押し付け、模様をつけると共に、しっかりくっつけます。
  • ソースの材料を鍋で温め、10を7、8分ゆでてソースの鍋に入れ、からませて出来上がり。
卵を使うパスタは、水を入れないで作るのが基本とか。ちなみにパスタにセモリナ粉を多く配合するほど、ゆで時間が長くなるそうです。パスタの切れはしも無駄にしません。そのままゆでてもいいし、真中をちょっとつまむと、ファルファッレ(蝶)、あるいはフィオケッティ(リボン)と呼ばれる形に。

ポークフィレ・きのことトリュフソース パイ包み FILETTO IN CROSTA CON SALSA DI FUNGHI TRAFUFATA

イタリアの松茸とも呼べるポルチーニをたっぷり使い、トリュフも加えたゴージャスなメインディッシュ。ポルチーニがなかったら別のきのこでもOK。アントニアさんも沖縄では手に入った別のきのこで作ったそうです。今回はポルチーニの季節ではなかったので、冷凍のものを使用しました。

【材料】(6人分)

豚フィレ肉…2本(1本600gくらいのもの)
パイ生地…300g
卵…2個
ポルチーニ…500g
トリュフソース…大さじ1
にんにく、ローズマリー、セージ、塩、こしょう、オリーブオイル

【作り方】
  • にんにくをみじん切りにしてオリーブオイルで炒め、刻んだポルチーニを加え、塩、こしょうします。
  • 豚フィレは筋などを取って、真中に切れ目を入れて開き、開いた面に塩こしょうします。
  • そこにトリュフソースを塗り、閉じて元通りの形にします。
  • パイ生地を4等分し、うち2枚に3を1本ずつのせて1をかけ、上からパイ生地をかぶせます。
  • 周囲を押さえてパイ生地を密着させ、ふちを切りそろえて、閉じ目にフォークを押し付けます。
  • 表面にまんべんなく刷毛でとき卵をぬり、切りそろえたときの切れはしのパイ生地で飾りを作って付け、そこにも卵を塗ります。それを180度のオーブンで50分焼いて出来上がり。
卵を使うパスタは、水を入れないで作るのが基本とか。ちなみにパスタにセモリナ粉を多く配合するほど、ゆで時間が長くなるそうです。パスタの切れはしも無駄にしません。そのままゆでてもいいし、真中をちょっとつまむと、ファルファッレ(蝶)、あるいはフィオケッティ(リボン)と呼ばれる形に。

付け合わせ ローズマリー風味のポテト PATATE AL RAMERINO

ここで使ったスパイス(ローズマリー、にんにく、セージ、塩)は、あらかじめ混ぜたものを作り置きしておくと便利。びんなどに入れて冷蔵庫で保存できます。肉を焼くときなど使ってもおいしいです。

【材料】(6人分)

じゃがいも…600g
エキストラ・バージン・オリーブオイル…大さじ5
ローズマリー…2枝
にんにく、セージ、塩

【作り方】
  • じゃがいもの皮をむいて大きさをそろえて切り、オリーブオイルをひいた天板に並べます。
  • にんにく、セージ、ローズマリーをみじん切りにして塩を混ぜたものを、たっぷり振りかけます。
  • 全体に均等にまぶすように混ぜて、170度のオーブンで40分焼きます。
ポテトを焼く天板の上で調味すれば、洗いものも増えずに合理的。家庭料理の知恵も教わりました。まぶすときは手でダイナミックに。味の濃い部分と薄い部分ができないように、まんべんなく混ぜます。

ティラミス TTRAMISU'

「私を元気付けて」という意味の名をもつおなじみのドルチェ。アントニアさんは苺など季節の果物を加えて作ることもあるとか。今回作るのは、トラディショナルなタイプ。

【材料】(6人分)

マスカルポーネ・チーズ…600g
卵…6個
砂糖…大さじ6
フィンガー・ビスケット…1〜1.5箱
コーヒー、ココアパウダー適宜

【作り方】
  • 卵白と卵黄を分け、卵白に少しだけ砂糖を入れ、残りは卵黄に入れて、どちらも泡立て器でよくかき混ぜます。
  • 卵黄にマスカルポーネ・チーズを加えて混ぜ、泡を消さないように、卵白も混ぜます。
  • コーヒーにフィンガー・ビスケットをさっとひたし、器に並べます。
  • その上に2を塗り、ココアパウダーを茶こしでふりかけます。
  • 34を繰り返して3層に重ねますが、最上部にはココアパウダーはかけずにおきます。
  • 冷蔵庫で冷やし、食べる直前にココアパウダーをふりかけ、取り分けます
イタリアでは「サヴォイアルディ」と呼ばれるフィンガー・ビスケット。「日本でも“バンビーニ”という商品名のを売っていて、それが使いやすいの」と富田先生からツアー・メンバーにアドバイス。「雪が積もったようになるまで白身を泡立てること」とアントニアさん。ボウルを逆さまにしても落ちてこない富田先生のメレンゲを「ペルフェット!(完璧)」と称賛。
美しいダイニングルームでランチ

料理が出来上がったら、お楽しみの試食! カステロ・ヴィッキオ・マッジョで作っているワインや、トスカーナの郷土パン、パーネ・トスカーノも登場し、料理の味をますます引き立ててくれました。

実習を終え、お疲れ様でした。これから試食です。天井の高いダイニングルームは、差し込む光と照明で、陰影がきれい。
パーネ・トスカーノは塩を入れずに作るのが特徴。昔、塩が高価だったため入れなかったなど、さまざまないわれが。ティラミスはアントニアさんがダイニングルームで取り分けてくれました。自分たちで作ったながら、最高の出来栄えでした!一人ひとりに実習の修了証書が手渡され、思わずニッコリ。

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