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さて、フィレンツェが州都であるここトスカーナ州の郷土料理は、実はフランス料理のルーツともいわれています。16世紀、カトリーヌ・ド・メディチが後のフランス王アンリ二世に嫁いだ時、当時のフランスでは知られていなかった数々の調理法を伝え、それが現在のフランス料理に欠かせないものとなっているから。とはいえ、かしこまった宮廷料理? なんてことはなく、トスカーナ料理の基本は家庭料理。食材の良さを生かした素朴でシンプルなものが多いのが特徴。私たちがこの日、お料理の先生のアントニアさんから習ったのも、自分でも作ってみたくなるものばかりでした。





トスカーナ地方でよく食べられる、鶏レバー・ペーストをのせたカナッペ。フィレンツェ名物でもあり、「クロスティーニ・ディ・フェーガト(フェガティーニ)」ともいわれます。キャンティの稀少なデザートワイン、ヴィン・サントをたっぷり使っているのが贅沢!

チキンレバー…300g ケッパー…40g※
※ケッパーがない場合はレモン汁で代用してもOK。分量は好みの酸味に。
アンチョビペースト…5g
レッドオニオン…1個
ヴィン・サント…カップ1/2〜1
オリーブオイル、塩、こしょう、パン(バゲットなど)の薄切り
※1人分の分量やパンの枚数はコースのその他の料理とのバランスで調整を。



とても古くから作られているという伝統的な詰め物を入れたラビオリ。卵を使ったパスタ(麺)はぜいたくで、お祝いの日の料理だったそう。中身が繊細な風味なので、シンプルなバターのソースをからめます。

<パスタ>
硬質小麦粉…200g※
00粉…200g※
卵…6個
塩、オリーブオイル
<詰め物>
じゃがいも…500g
トマトぺースト…大さじ2
おろしたパルミジャーノ・チーズ…大さじ1
にんにく、イタリアンパセリ、オリーブオイル、塩、黒こしょう、ナツメグ
<ソース>
バター…50g
セージ、こしょう
※小麦には硬質小麦と軟質小麦があり、一般に硬質小麦から強力粉、軟質小麦から薄力粉が作られます。パスタに使われるデュラム・セモリナが硬質小麦粉。日本でもデパートや専門食材店などで入手できます。「00粉」は軟質小麦の粉で、薄力粉でOK。ちなみに、00(ゼロゼロ)は挽き方の細かさを表す番号で、細かい方から「00」、「0」、「1」、「2」などがあります。



イタリアの松茸とも呼べるポルチーニをたっぷり使い、トリュフも加えたゴージャスなメインディッシュ。ポルチーニがなかったら別のきのこでもOK。アントニアさんも沖縄では手に入った別のきのこで作ったそうです。今回はポルチーニの季節ではなかったので、冷凍のものを使用しました。

豚フィレ肉…2本(1本600gくらいのもの)
パイ生地…300g
卵…2個
ポルチーニ…500g
トリュフソース…大さじ1
にんにく、ローズマリー、セージ、塩、こしょう、オリーブオイル



ここで使ったスパイス(ローズマリー、にんにく、セージ、塩)は、あらかじめ混ぜたものを作り置きしておくと便利。びんなどに入れて冷蔵庫で保存できます。肉を焼くときなど使ってもおいしいです。

じゃがいも…600g
エキストラ・バージン・オリーブオイル…大さじ5
ローズマリー…2枝
にんにく、セージ、塩



「私を元気付けて」という意味の名をもつおなじみのドルチェ。アントニアさんは苺など季節の果物を加えて作ることもあるとか。今回作るのは、トラディショナルなタイプ。

マスカルポーネ・チーズ…600g
卵…6個
砂糖…大さじ6
フィンガー・ビスケット…1〜1.5箱
コーヒー、ココアパウダー適宜


料理が出来上がったら、お楽しみの試食! カステロ・ヴィッキオ・マッジョで作っているワインや、トスカーナの郷土パン、パーネ・トスカーノも登場し、料理の味をますます引き立ててくれました。





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